トルコのホテルでマッサージを受けたらセクハラされた話

海外旅行

30歳の夏、私は人生で初めて一人旅に挑戦した。

行き先はトルコ。

 

完全な一人旅は少し不安だったので、HISのツアーに参加することにした。

約1週間で人気の観光地を巡る内容で、旅自体は本当に楽しく、たくさんの思い出ができた。

その中で、同じツアーに参加していた一つ年上の女性と意気投合し、ほとんどの時間を一緒に過ごすようになった。

 

――そしてその旅の中で忘れられない出来事が起きる。

 

それは、パムッカレのホテルに宿泊していた時のこと。

ホテル内のスパでマッサージを受けることになり、夜の空き時間に30〜60分のコースを予約した。

このホテルは一応「5つ星ホテル」とされていて、当時の私は「5つ星なら安心だろう」と思って何の疑いもなく予約した。

ただ、実際に泊まってみて分かったのは、パムッカレのような地方では、5つ星といっても日本の高級ホテルのようなレベルではない。

体感的には日本のビジネスホテル、もしくは少し良い民宿くらいの印象だった。

とはいえ、添乗員さんいわく、地方ではむしろ「5つ星以上でないと安全・衛生面で安心できない」ため、日本人には4つ星以下のホテルはおすすめしないそうだ。

予約時間にスパへ行くとそれぞれ別の個室に案内され、私は少しワクワクしながら部屋に入った。

日本でもアロママッサージなどを受けた経験があったので、「トルコのマッサージってどんな感じなんだろう?」と楽しみにしていた。

部屋は薄暗く、洞窟のような雰囲気。まず足を水で洗い、その後施術台へ。

うつ伏せになり、マッサージがスタートした。

――その時、最初の違和感。

「…あれ?タオルかけてくれないの?」

 

なんとなく落ち着かない。でも「トルコ式ってこういうものなのかな?」と、自分を納得させた。

しかし、違和感はそれだけでは終わらなかった。

マッサージが、全然気持ちよくない。

今までいろんなマッサージを受けてきたけど、多少の上手い下手はあっても「それなりに気持ちいい」はず。

 

でも今回は違う。

ただ、適当に触られているだけ。

例えるなら、小さい子どもに肩もみされている感じ。

「え、下手すぎない…?」

お金を払ってプロにお願いしているのに、このクオリティは正直かなり不満だった。

それでも「まだ始まったばかりだし…」と期待を捨てずにいた。

 

でも、その後。

 

仰向けになって脚のマッサージに移ったあたりから、さらに違和感が強くなる。

太ももから鼠径部にかけて撫でるような施術。

ちなみにその時私はホットパンツを履いていた。

 

そして――

時々、指先が下着の中に入ってくる。

 

「え……?」

 

一瞬固まる。

でもそのまま何事もなかったかのように続けてくるマッサージ師。

これ、普通なの…?

いや、でもさすがに今のは…。

頭の中で必死に考えた。

当時の私は、トルコの「ハマム(大衆浴場)」の知識があった。

男性が垢すりをしてくれる文化があるし、もしかしてそういうものなのかも…?

(※今思えば完全に間違った認識。いくら垢すり専門スタッフでも男性は女性用浴場には入れない!)

でも、どう考えても違和感しかない。

不快すぎる。

そしてついに我慢できなくなり、

 

「HEY!! STOP IT!!」

 

と強めに伝えた。

するとその男――

ニヤッと笑っただけ。

 

……は?

 

この時点で完全に確信した。

「あ、これ完全に舐められてる」

その後も数回同じようなことがあり、最悪な気分のままマッサージは終了。

 

評価するとしたら――

2点/10点。

いや、マイナスでもいい。

とにかく不快だった。

その場では一旦料金を支払い、友人と合流。

「どうだった?」

と聞くと、

「めっちゃ気持ちよくて寝ちゃった〜!」

 

……は???

 

さらに話を聞くと、

・ちゃんとタオルをかけてもらっていた
・普通に気持ちいい施術だった

とのこと。

その瞬間、すべてを理解した。

 

私は完全に「ターゲットにされた側」だった。

 

その後すぐにツアーの添乗員さんに事情を説明し、ホテルにクレームを入れてもらうことに。

ホテル側からは

「今回の件は初めてで驚いている。申し訳ない」

また本人の言い分としては

「とても反省している。」
「妻子がいる。返金するから許してほしい」

とのこと。

 

さらに、ホテルの女性スタッフが私の部屋を訪れ

・マッサージ代の返金
・お詫びとしてミニボトルのワイン

が渡された。

……いや、私お酒飲めないんですけど!(笑)

 

せめてノンアルの選択肢くらいは欲しかった。

結局、本人からの直接謝罪はなし。

処分も不明。

ホテル側に勝手にこれで手打ちにされた感じがして正直モヤモヤは残った。

どうせなら迷惑料も上乗せして欲しかったし(笑)、スパのスタッフはクビにするべき。

絶対に今回が初めてじゃないと私は確信している。

 

でも私はこう思った。

泣き寝入りせずにちゃんと声を上げたこと。

お金を取り戻したこと。

それだけでも「行動してよかった」と思っている。

 

そして何より――

その後のトルコ旅行は、ちゃんと楽しんだ。

今ではこの出来事も、強烈な思い出として語れるネタの一つ。

もし海外で同じような違和感を感じたら、

「文化の違いかも」と我慢せず、

 

ちゃんとNOを言うこと。

 

これ、本当に大事。

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